今回のLineageシリウス名鑑解説は、「トキタカ」さんです。
まずは名鑑の記載内容。
彼は色んなキャラをまんべんなく育てたので、名鑑の管理人さんも少しこんがらがっていたのかもしれません。
トキタカさんの保有キャラは以下の4キャラです。
トキタカ(エルフ)
時幸(ナイト) ※時幸と書いてトキタカと読みます。
Tokitaka(WIZ)
Tokitaka血盟(君主)
メインにしていた順番は、トキタカ→時幸→Tokitakaだったと思います。
Tokitaka血盟というキャラは、その名のとおり『Tokitaka血盟』というクランの君主でした。
当時のペット育成環境は、今では考えられないほどの厳しいものでした。
犬を連れたまま回線が切断してしまうと、自動的に犬小屋には帰りませんでした。回線復帰までにモンスターや他プレイヤーに殺されていることは当たり前でした。
復活スクロールは当時のプレイヤーにとっては高額で、犬が死亡するとそのまま諦めてロストということも少なくありませんでした。
それでも、AC-20や+6レイピアで凄いと言われていた時代です。犬は貴重な戦力でした。
みんな少しでも狩りを楽にするために犬を1~2匹連れていましたし、なかには本当のペットのように大事に育てていた人もいました。
町でも常に「犬屋」と呼ばれるプレイヤーがペットのアミュレットを販売していて、初心者用の狩場では犬をテイムするために素手で叩きながら肉をあげているプレイヤーの姿が頻繁に見られました。
今思い返すと、リネージュのオープンβ期は「ペットブーム」だったのかもしれません。
しかしそうなりますと、それを狙うプレイヤーが存在するのもまた必然です。
プレイヤーを殺すPKのように、犬を狙って殺しにかかる「DK」と呼ばれるプレイヤーがいました。
当時、プレイヤーたちが「DK」と聞いて真っ先に連想するものは、“デスナイト”ではありませんでした。DKといえばドッグキラー、“犬殺し”だったのです。
そんな時代にDKの第一人者だった人物が、今回紹介のトキタカさんです。
狩場やたまり場に颯爽と現れ、犬を愉快犯的に次々と始末。
「DKトキタカ」として一躍有名になりました。
特にオアシスでは派手にDKをおこなうことがありました。
当時のオアシスは犬連れプレイヤーがまったり休む場となっていたこともあり、DKには最適な場所だったのです。
いわゆる『オアシスDK』はDKプレイヤーの登竜門的な位置づけとなっていきますが、それはトキタカさんの功績によるものが大きかったと思います。
同時期に活動していたギルバドと比べるとプレースタイルがクールだったこともあり、知名度だけでなく人気もありました。
名鑑の管理人さんが書かれている「DKながらに非常に人気が高かった」というのは、けっして誇張ではなかったと思います。
サモンモンスターの魔法で呼び出すバグベアー(BB)。攻撃力が高く、足もそこそこ速く、使い勝手としては非常に優れたものがありました。
サモンを覚えたWIZは「サモナー」と区分され、狩りだけでなくPKでも主役となっていったのです。
当時はあまりにもサモナー有利な仕様でした。
数体召喚されたBBでPKを仕掛けられると、これといって有効な対策はありませんでした。
仕掛けられた前衛職は、BBを始末しようにもヒールされてしまいます。
そしてキャンセレーション(当時は100%効きました)が飛んでくるたびにGPとBPの飲みなおしを余儀なくされ、頑張ってBBを全滅させても当然アデナやアイテムがドロップするわけでもなく。何の報いもありません。
そればかりか、本体のWIZにたどり着くころにはピンクネームが解除されており、やりかえしたはずの自分が赤ネーム+PKカウント。そして待っているのは町でのガード死です。
ハッキリ言ってサモナーに仕掛けられた時点で詰んでおり、“無理ゲー”でした。
βテスト初期には数Mで取引されていた高額魔法「サモンモンスター」も、徐々に相場が崩れ、数百Kでも購入が可能となっていました。
そのような背景もあってかトキタカさんも時代の流れに乗り、サモナーWIZへと転向します。
彼が用意したWIZのステータスは、なんとCHA極振りでした。
彼の構想は、CHA18+CHAアミュ+レッドナイトクロークで、サモンBBを『10匹』召喚することでした。(当時の仕様では可能でした)
最初からサモンでPK・DKすることを前提にしていたキャラクターだったのです。
CHA18のWIZはレベル上げがしづらく、当時BBが呼び出せるLV40まで上げるのは意外に大変だったはずです。
それを承知でキャラを作成したはずですので、「中途半端なことはやりませんよ」ということなのでしょうか。
実際、そこまでやったのはトキタカさんくらいのものだったように思います。
名鑑では「BBでのDK」と書かれています。
ですが実際には、サモナーになってからの彼はPK・DKどちらもやっていました。
彼は規約もきちんと読み込んでいて、規約から『TIでのPK禁止』が外されていたことに注目。TIでセカンドキャラを育成していた白ネームや薄青ネームをPKし、遺品を回収することを繰り返しました。
もちろんその他の地域でも積極的にPKDKをおこなっていきますが、やはりサモンの数に物を言わせたスタイルとなりました。
すると、トキタカ=不利でも単騎で突っ込んでいくDKというイメージを持っていた支持者層から、途端にバッシングが始まるようになります。
「サモンでのPKDKはダサい」
彼らに言わせれば、そういうことだったようです。
全チャや各掲示板などでもたびたび失望の声が書かれるようになりました。
しかし、本人のほうはそれを特に気にしてはいなかったようです。
想定内ということもあったでしょうし、あとは彼が自他ともに認める2ちゃんねらーであり、昔から普通にTokitakaを名乗って書き込んでいたということで、煽り耐性も十分に持っていたということがあったのかもしれません。
※(2)に続きます。
まずは名鑑の記載内容。
■トキタカ/時幸 エルフ/ナイト?名鑑の管理人さんは「ナイト?」と疑問形にされていますが、時幸はナイトで正しいです。
カリスマDK。どんな犬にでもナイト単身で突撃する姿はDKながらに非常に人気が高かった。
だがサモナーとなりBBでのDKをするようになってから、途端に嫌われ者に。
またtokitaka、tokitaka血盟なるキャラも使用していた。
彼は色んなキャラをまんべんなく育てたので、名鑑の管理人さんも少しこんがらがっていたのかもしれません。
トキタカさんの保有キャラは以下の4キャラです。
トキタカ(エルフ)
時幸(ナイト) ※時幸と書いてトキタカと読みます。
Tokitaka(WIZ)
Tokitaka血盟(君主)
メインにしていた順番は、トキタカ→時幸→Tokitakaだったと思います。
Tokitaka血盟というキャラは、その名のとおり『Tokitaka血盟』というクランの君主でした。
オアシスを犬殺しの聖地にした『ミスターDK』
リネージュの正式サービス前。オープンβテストのころ。当時のペット育成環境は、今では考えられないほどの厳しいものでした。
犬を連れたまま回線が切断してしまうと、自動的に犬小屋には帰りませんでした。回線復帰までにモンスターや他プレイヤーに殺されていることは当たり前でした。
復活スクロールは当時のプレイヤーにとっては高額で、犬が死亡するとそのまま諦めてロストということも少なくありませんでした。
それでも、AC-20や+6レイピアで凄いと言われていた時代です。犬は貴重な戦力でした。
みんな少しでも狩りを楽にするために犬を1~2匹連れていましたし、なかには本当のペットのように大事に育てていた人もいました。
町でも常に「犬屋」と呼ばれるプレイヤーがペットのアミュレットを販売していて、初心者用の狩場では犬をテイムするために素手で叩きながら肉をあげているプレイヤーの姿が頻繁に見られました。
今思い返すと、リネージュのオープンβ期は「ペットブーム」だったのかもしれません。
しかしそうなりますと、それを狙うプレイヤーが存在するのもまた必然です。
プレイヤーを殺すPKのように、犬を狙って殺しにかかる「DK」と呼ばれるプレイヤーがいました。
当時、プレイヤーたちが「DK」と聞いて真っ先に連想するものは、“デスナイト”ではありませんでした。DKといえばドッグキラー、“犬殺し”だったのです。
そんな時代にDKの第一人者だった人物が、今回紹介のトキタカさんです。
狩場やたまり場に颯爽と現れ、犬を愉快犯的に次々と始末。
「DKトキタカ」として一躍有名になりました。
特にオアシスでは派手にDKをおこなうことがありました。
当時のオアシスは犬連れプレイヤーがまったり休む場となっていたこともあり、DKには最適な場所だったのです。
全チャで警報が出されることもよくあり、その場合は腕自慢のDKK(DKをPKするプレイヤー)がオアシスに急行。トキタカvs多数の大規模なPK戦になりました。
いわゆる『オアシスDK』はDKプレイヤーの登竜門的な位置づけとなっていきますが、それはトキタカさんの功績によるものが大きかったと思います。
同時期に活動していたギルバドと比べるとプレースタイルがクールだったこともあり、知名度だけでなく人気もありました。
名鑑の管理人さんが書かれている「DKながらに非常に人気が高かった」というのは、けっして誇張ではなかったと思います。
BBサモナーへの転向
ところが、時代は次第に「サモナー」の流れとなっていきます。サモンモンスターの魔法で呼び出すバグベアー(BB)。攻撃力が高く、足もそこそこ速く、使い勝手としては非常に優れたものがありました。
サモンを覚えたWIZは「サモナー」と区分され、狩りだけでなくPKでも主役となっていったのです。
当時はあまりにもサモナー有利な仕様でした。
数体召喚されたBBでPKを仕掛けられると、これといって有効な対策はありませんでした。
仕掛けられた前衛職は、BBを始末しようにもヒールされてしまいます。
そしてキャンセレーション(当時は100%効きました)が飛んでくるたびにGPとBPの飲みなおしを余儀なくされ、頑張ってBBを全滅させても当然アデナやアイテムがドロップするわけでもなく。何の報いもありません。
そればかりか、本体のWIZにたどり着くころにはピンクネームが解除されており、やりかえしたはずの自分が赤ネーム+PKカウント。そして待っているのは町でのガード死です。
ハッキリ言ってサモナーに仕掛けられた時点で詰んでおり、“無理ゲー”でした。
βテスト初期には数Mで取引されていた高額魔法「サモンモンスター」も、徐々に相場が崩れ、数百Kでも購入が可能となっていました。
そのような背景もあってかトキタカさんも時代の流れに乗り、サモナーWIZへと転向します。
彼の構想は、CHA18+CHAアミュ+レッドナイトクロークで、サモンBBを『10匹』召喚することでした。(当時の仕様では可能でした)
最初からサモンでPK・DKすることを前提にしていたキャラクターだったのです。
CHA18のWIZはレベル上げがしづらく、当時BBが呼び出せるLV40まで上げるのは意外に大変だったはずです。
それを承知でキャラを作成したはずですので、「中途半端なことはやりませんよ」ということなのでしょうか。
実際、そこまでやったのはトキタカさんくらいのものだったように思います。
名鑑では「BBでのDK」と書かれています。
ですが実際には、サモナーになってからの彼はPK・DKどちらもやっていました。
彼は規約もきちんと読み込んでいて、規約から『TIでのPK禁止』が外されていたことに注目。TIでセカンドキャラを育成していた白ネームや薄青ネームをPKし、遺品を回収することを繰り返しました。
もちろんその他の地域でも積極的にPKDKをおこなっていきますが、やはりサモンの数に物を言わせたスタイルとなりました。
すると、トキタカ=不利でも単騎で突っ込んでいくDKというイメージを持っていた支持者層から、途端にバッシングが始まるようになります。
「サモンでのPKDKはダサい」
彼らに言わせれば、そういうことだったようです。
全チャや各掲示板などでもたびたび失望の声が書かれるようになりました。
しかし、本人のほうはそれを特に気にしてはいなかったようです。
想定内ということもあったでしょうし、あとは彼が自他ともに認める2ちゃんねらーであり、昔から普通にTokitakaを名乗って書き込んでいたということで、煽り耐性も十分に持っていたということがあったのかもしれません。
※(2)に続きます。