タケミカヅチ ‐ Lineageシリウス名鑑解説

今回のシリウス名鑑解説は、「タケミカヅチ」さんです。
まずは名鑑の記載内容。
■タケミカヅチ ナイト
LV50+。クラン『MonkeyGroup』所属。
ナイトにしては珍しく、ダマ剣+海でLv50+になったことで、一時期注目を集めた。

海(ハイネケイブ4F)でLV50になった人

タケミカヅチさんは2002年にLV50を達成した高LVプレイヤーでした。
名鑑に書かれているとおり、『海(ハイネケイブ4F)でLV50まで上げた』ということで話題になったかたです。

私の記憶の限りでは、海でLV50達成というのは彼くらいなものです。
当時ナイトがLV50を目指すとすれば、『レイピアを持ってDVCかDVビーチ』が定跡であり、他の選択肢はないとされていました。
海は経験値効率がそこまで良いとは言えず、3~4時間でやっと1%あがるというような狩り場でしたので、LV50を目指す狩り場にするという発想がなかったのです。

なぜ海を選んだのか。
彼はインタビューでこう答えています。
私の場合、人の多いDVCはいらいらしてしまいます。自分に合った狩り場を選ぶのが大事ですね。
(『リネージュ記者クラブ』LV50インタビューより)
当時の人たちは「なるほど」と思ったはずです。
そして「なるほど」と思ってダマ剣を持って海に出かけたLV49のプレイヤーたちは、みんな「やっぱり海はダメだ」とDVCに戻っていきました。経験値効率の悪さに耐えられなかったようです。

後に続くプレイヤーがいなかったということは、やはりこのタケミカヅチさんというかたが特殊だったのでは? となりそうなのですが。
私はそうではないと考えています。
次の項で説明します。

おそらく、あまり『廃人脳』ではなかった人

私はタケミカヅチさんと話したことはありませんでした(辻キャンセルや辻斬りはしたことがあります)が、彼はホームページで日記をつけていたので、そこで人となりを想像することはできました。

感想は、ずいぶん普通の人だな? と。
ここで言う普通というのは、廃人臭さがないという意味です。

高LVの廃人さんは、ライトユーザーが「引いてしまう」ような雰囲気がどうしてもあります。
プレー日記などはそれが一層わかりやすくなります。
高LV者の日記に対し、「なんか知らないけど気持ち悪い」と感じてしまうライトユーザーは多かったと思います。
(廃人さんの人間性を否定しているわけではなく、やり込み度が違いすぎて感覚にズレがあるため、仕方ないことだと思います)

ですが、タケミカヅチさんの日記からそう感じた人はいなかったのではないでしょうか?
それくらいライトユーザーと変わらない文章と内容でした。

そこから思ったことは、この人は『普通の人だったから海に行っても大丈夫だった』のかな、ということでした。
特殊だったから、ではなく、普通だったから、です。

普通の感覚だったから、海の経験値効率の悪さも耐えられて。
普通の感覚だったから、DVCの人の多さに耐えられなかった。
きっとそういうことなのでしょう。
常にイライラしながらDVCに一日中いて経験値を求めていたプレイヤーさんたちの廃人思考のほうが異常だったのだと思います。

想像ですが、タケミカヅチさんはけっしてリアルENDの廃人ではなく、現実世界の生活もしっかりしていて、ライトユーザーに近い感覚を持っていた人だったのではないでしょうか?

『競争相手がいると、良いと思います』の件

個人的に気になっていたのは、タケミカヅチさんがインタビューで言っていたコレです。
競争相手がいると、良いと思います。
私には、Katoreaさんという競争相手がいました。
(どちらも『リネージュ記者クラブ』LV50インタビューより)
競争相手がいると良い――うん、そうですよねという感じです。
良いことをおっしゃられています。
それはいいのですが、彼の競争相手として名前を出されていた人が「?」です。

当時、このインタビューでKatoreaという名前を初めて見たという人が多かったと思うのです。私もその一人で、そのときは「ふーん」と思っただけでした。

ですが、Katoreaさんは『RenieWorld』血盟(超廃人クラン)の代表者であり、のちに知らない者はいないほどの超有名プレイヤーとなります。
そして後から思えば思うほど、タケミカヅチさんとライバルだったということに違和感が強くなっていきました。
プレイヤー属性があまりにも違いすぎるように見えたからです。

Katoreaさんは確かに高LVプレイヤーでもありましたが、レベリング作業などの個人プレーがメインであるイメージはなく、RW血盟を率いてシリウスサーバーで天下人となった戦略家というイメージが強いです。
リネージュでシミュレーションゲームをやっていた印象で、頭も切れて、怖さすら感じる人でした。

不思議です。
たまたまこのときだけライバル関係が成立する相手だったということなのでしょうか。

更新情報