ソリマチ ‐ Lineageシリウス名鑑解説

今回のシリウス名鑑解説は、「ソリマチ」さんです。
まずは名鑑の記載内容。
■ソリマチ
バクックを扱うPK、DKとして一躍有名に。
しかし「しよんの2番煎じ」と言われることもあり、いまいちパッとしていない。
ただそれでも、初心者にとっては十分な脅威である。
以上です。

ゴキブリPKの一人

ソリマチさんは前々回記事の「しよん」さんのような、いわゆる『ゴキブリPK』の一人です。
ハイネケイブでゴキブリ(バクーク)を数匹テイムし、それを使用して他のプレイヤーに襲い掛かる――それを繰り返しました。

それだけなら、数多の“しよんフォロワー”の一人です。
語り継がれるようなプレイヤーにはならないでしょう。

ですが、彼は多くのプレイヤーの記憶に残りました。
なぜでしょうか。

ネーミングセンス

まず『ソリマチ』というネーミングが良かったと思います。
当時は反町隆史-松嶋菜々子の結婚の余熱が残っていましたし、反町ではなくソリマチとカタカナで書かれると独特のインパクトがあり、ユーモアも感じます。
一度見たらなかなか忘れませんよね。

陽気なキャラクター

そして彼のキャラクターです。
彼の性格は非常に明るく、PKで楽しんでいることを隠そうとしませんでした。しよんさんが淡々と無言でPKしていたのとはあまりにも対照的でした。

彼がPKを始めた頃はまだ全チャができないLVでしたが、LV30を超えると全チャでもたびたびしゃべり、その陽気な人柄を披露していました。
サーバー内のプレイヤーの反応は、PKということで迷惑には感じながらも、「どこか可愛いやつ」と思う人が多かったようです。人気者だったと言って間違いはないでしょう。

長い活動期間

さらには、“すぐには消えなかった”というのも彼の大きな特徴となりました。

しよんさんの登場から次々と現れたゴキブリPKプレイヤーは、そのほとんどが短命でした。
やはりサーバー内の平均レベルが急速に上がっていた時期でしたので、プレースタイル的に無理がありました。やれることがなくなり、すぐに消えていったのです。

そんな中、彼だけがプレーを続行します。
さすがにバクークをテイムすることはなくなり、PKの頻度も落ちましたが、人々の前に露出を続けました。

これらの理由により、彼は記憶に残るプレイヤーになったものと考えられます。
名鑑には「パッとしない」と書かれていましたが、十分パッとしていたように思います。

人気者から一転

ところが2003年くらいになりますと、いわゆるGang系プレイヤーとの絡みが増え、「実はGang系なのではないか」という疑惑が浮上します。

当時、PKと呼ばれるプレイヤーは『大勢力には属さず、誰が相手でも戦う』というイメージがあり、それが支持される理由の一つでもありました。
そのため、ソリマチさんは人気者から一転、「がっかりした」と批判を浴びることになります。

そして「ソリマチ」という名前は徐々に見なくなっていきました。
おそらく引退したわけではなく、別キャラの比重を高めていったものと思われます。
詳しい事情は不明ですが、かなり精神的にはタフな人物だったと思われましたので、批判が原因ではないはずです。

実は……

このソリマチさん、私がいたころのGangster血盟に所属していた“ある人物”の弟さんでした。
噂は本当だった、ということになりますね。

今どうされているかは不明ですが、個人的には、今もまだPC版リネージュやリネージュMをプレーしていたとしても不思議ではないと思います。

更新情報